あの日の事は今でも昨日のようで、
東京から急いで帰れた頃には
東北に春の日差しを感じる頃でした。
穏やかな海風に誘われて芽吹く草木の
新緑と目に見える景色のその奥まで続く
瓦礫の景色に愕然としました。
とてもとても涙だけでは済まない辛い現実。
撤去する予定も立たないまま腐敗した
瓦礫の山と水揚げされ流されたままの海産物の
匂いは当時を思い出す一生忘れない記憶。
時々、現地に行っては瓦礫掃除などの
手伝いをする中で避難所で話を聞いたり
背中をさするだけでも良い。と言われて
始めたボランティアは被災者の状況や心労を
直接伺い泣いてるだけの毎日でしたが、今では
私の仕事となりマッサージを通して
仮設住宅や漁師さん達のお手伝いもさせて
もらえ、私の世界は180度変わりました。
どんなに「大丈夫」と言ってる人でも
手を当てると強い悲しみや硬直を感じたり、
ただただ何も言わず肩を優しく撫でてる
だけで大粒の涙がお互い出て号泣したり…
言葉に表現できない辛い状況下でも
マッサージなら僅かな糸口を引き出せると
思って今でも施術しています。
あれから11年の年月が過ぎ、まだまだ
続く東北の復興と明るく勝ち気な漁師町の
人達の幸せを心から願ってます。
温めも、ほぐしも、癒しも、豊かさも
人の手にしかできないことを🌿✨
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